生誕100年、国際的に再評価の機運高まる情熱のアーティスト・芥川紗織。 

“技法より技法をつきやぶってあふれるものが大切。なにしろ個性を画面にのたうちまわらせるしようと思う。完成されたものを求める必要は少しもありはしない。烈しいもの。燃えるもの。強烈なもの。” 

彼女の生き様と一体化された表現の強靭さを示す作品243点を収録！ 

1950年初頭に彗星のごとく登場し画壇の第一線で活躍、1966年に急逝するまでの約15年間を、熾烈な光芒を放って駆け抜けた一人の女性画家。 

戦後の家父長制の色濃い抑圧された結婚生活の中で、個として抑えきれない激しい情動を作品として昇華し、それだけには収まらず自らの絵画表現への熱情と表現そのものの強靭さ＝彼女の一体化された絵画表現は、時代を超えて現代へとコミットしてくる。 

本書は芥川紗織を代表する染色画や油彩はもちろん、数多くの魅力的なパステル画までを収録。強く生きた女性の生涯と作品、そして評価の全容が分かる一冊となっている。 

アーティスト：芥川紗織 

執筆・監修：工藤香澄(横須賀美術館学芸員) 

デザイン：加藤賢策＋田中なつみ(LABOLATORIES) 

企画・編集：NUKAGA GALLERY 

出版：東京新聞 

製品仕様：日本語・英語